
以前、こちらのエントリーで映画公開について触れましたが、試写会のチケットをいただいて、一足早く「かいじゅうたちのいるところ」をみてきました。
スパイク・ジョーンズとセンダックの組み合わせで、おもしろくないわけがないけれど、想像していた以上に映像が美しかったし、音楽もばっちりかっこよくて、スパイク・ジョーンズの映画にしっかりなってました。もともとセンダックが「かいじゅうたちのいるところ」の映画化のために動いていて、スパイク・ジョーンズに声をかけたというから、はじまり方からして、よくある児童文学の映画化パターンとは異なっています。原作へのオマージュじゃなく、スパイク・ジョーンズの映画になっていることをセンダックは誰よりも喜んでいたようで、そういう意味でも幸福な映画ですね。

子どもの世界、かいじゅうたちのいる世界に別れをつげて、その場所を離れていくこと。子ども時代と決別してから、戻れなくなってしまった世界が確かにあったことを、この映画を見て確認したような気がします。そういうある種のカタルシスを思い起こさせる力が強いので、大人こそ見るべき映画といえるかも。スパイク・ジョーンズも「子ども向け映画ではなく、子ども時代を描いた映画をつくりたかった」と話しているようで、その思惑は見事成功していると思います。
映画を見て改めて絵本を読むと、限られたページから受けるその充足感は圧倒的で、1分で読むこともできるし、1時間、2時間かけて読むこともできる絵本というメディアの力を考えさせられて、そういう意味でもとても興味深い体験になりました。
映画の音楽に参加している、ヤーヤーヤーズの音楽もよいです。
ビョークの「hyper ballad」をカバーしているのを見つけたので。
Tags : かいじゅうたちのいるところ, レビュー, 映画, 本の紹介
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