8月 11

作家さんの原画ラフを受取りにアトリエにいった帰り道。この日のことを絶対に私はわすれないというしるしとして写真を1枚とった。
わたしが企画したものが、作家さんによってどんどんかたちになっていくということは、責任重大なことだが、一方でこれほど幸せなこともそうそうないと思う。
ま だラフだというのに、手渡されてめくってすぐに、あまりにも豊かな世界がひろがっていて、感動して泣いてしまった。この本が世界中の子どもたちのあそび場 所になるとすてきなだなあ、と想像するといてもたってもいられずわくわくする。あの高揚感は2日経ったいまも健在で、なんだかずっと落ち着かない。
海外でも売りたい、などと欲を出す前に日本でがんばって売るぞ。がんばるぞ。この本のためなら、どんなことだってがんばれると思う。この本の先に子どもたちがいるからこそがんばれると思う。
こ んなに幸福な仕事をさせていただけることに心から感謝しつつ、いままで水の中に潜っていたみたいにぼんやりしていたものが、急に鮮やかに浮かび上がってき た感覚を忘れないでいたいと思った。絵本ができていく、そしてそれはただのモノではない。それはひとつの世界であり、ひとつの場所なのだと実感できた記念 すべき1日だった。
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